年齢制限夢

この夜にただ二人

「……ッ…おい、お前……今日が何だか知らねえわけじゃあねえだろうが!」薄暗い路地、回収車なんか永遠に来ないゴミ袋の横をずりずりと這っていく男が、オレを見上げながら吐き捨てるようにつぶやく。「今日は……なあ、おい……ナターレだろ……? なんだ…

光暈

私の部屋。坂の町であるこのネアポリスの、町のてっぺんと海から見たらその真ん中くらい、狭い路地に面した、窮屈ながら家賃は安い部屋。常に誰かしらの生活音が部屋の中からも外からも聞こえてくるくらい壁も薄い。隣のおばあちゃんなんか道を挟んですぐ向こ…